それぞれの宗教による葬儀のありかた
仏式葬儀は死者を安住の地である浄土へ送り出す儀式です。
死者が現世を離れて、仏の世界である彼岸へ行けるように
僧侶が棺の前で仏法を解きます。
このことを「引導を渡す」といいます。
また、神道の葬儀は、死者を神として祀るための儀式で、
死者の霊を霊璽(れいじ=位牌にあたるもの)に移す
「遷霊祭(せんれいさい)」という儀式が中心となります。
死者の霊魂は肉体を離れて自然に帰り、祖先の霊と融合すると考えられています。
キリスト教では、カトリックもプロテスタントも、
死後は天国に召されると考えられていますが、
葬儀の意味付けには若干の違いがあります。
戒律の厳しいカトリックでは、人間は罪深い存在と考えられているため
葬儀では髪に個人の罪を詫び、許しを請い、永遠の安息が得られるように祈ります。
いっぽう、プロテスタントでは、死者はすぐに点に召されるとされており、
葬儀は故人が生前に受けた神の恵みに感謝するものです。
このように、葬儀とは個人を現世とは異なる世界へ
無事に送り出すための儀式です。
しかし、無宗教の場合はこうした儀式をおこなわないことになります。
故人の希望であっても、ときにご家族の中には
「天国に行けないのではないか?」「成仏できないのではないか?」
と考える人もおられます。
故人が安らかな眠りについたと納得できなければ
悔いの残る形になってしまうかもしれませんし、
贈る側がこれでよかったと思えるのか?
しっかりと考えなければならない部分といえます。
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